学校で働くには“養護教諭” 

学校にいる保健室の先生。きっと、学生時代は担任の先生よりも仲が良かったという人も少なくないのではないでしょうか?
保健室の先生は、正式名称を“養護教諭”といいます。そう、“教諭”という事は看護師でありながらも先生としての免許も必要になるという事なのです。
養護教諭というのは、元々学校看護師と呼ばれていました。しかし、そう呼ばれていたのは明治の事。トラコーマ(クラミジアという微生物によって起こる結膜炎)を予防する為に各学校に配置されたのだといいます。

養護教諭になるには養護教諭免許(国家資格)の取得が必要です。
その為には、養護教諭育成課程がある大学、短大で必修科目を修了するか、もしくは看護学部、看護専門学校に所属し、必修科目を4科目8単位履修。さらに保健師の免許を取得する事と養護教諭免許取得試験(専修か、1種、2種のどれか)に合格する事で取得できます。
その後は、各地方自治体によって行われる教育委員会、もしくは私立学校の採用試験を受けて合格することで実際に働くことができるようになります。

養護教諭の仕事は、主に学校に通う児童や生徒の健康管理、それに基づいた保健指導を行う事です。日常的な児童・生徒の対応はもちろん、毎年実施される健康診断・調査の準備、ワクチン接種や病気やケガの予防指導といった事まで、子どもが安心して毎日を送れるよう幅広い業務を行います。
また、養護教諭は学校に通う児童・生徒にとってのカウンセラーの役割も担います。家族、先生、生徒内といった人間関係、受験や進路といった人生相談に至るまで、養護教諭が学校にとってとても大きな存在である事が分かるのではないでしょうか?
カウンセラーという役割では、養護教諭の他にスクールカウンセラーという資格もあり、いじめや校内暴力といったものから子どもたちを守る為に、最近では養護教諭とスクールカウンセラーの複数配置や常備設置を促す自治体も少なくないといいます。
そういった意味でも、養護教諭やスクールカウンセラーは今とても需要があり、普通の看護師と違い土日祝休みというメリットがあります。

看護師免許が直接関係ない仕事だとはいえ、子どもの健康をサポートため医療の知識や技術が必要とされるということに変わりありません。
子ども好きな方、相談事に乗るのが好きだという方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか?きっと、とてもやりがいのある仕事になるといえるでしょう。

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